ベルギー リエージュ大学文学部

掲載日:2024-10-8

リエージュ大学文学部

2023年度 ヨーロッパ〈ベルギー〉

T. M(人間社会学域 国際学類 3年)

はじめに

 私は20239月~20246月までの約10か月間ベルギーのリエージュ大学に留学しました。私は中学生の時、語学研修で海外に行ったことがきっかけで海外に興味を持つようになり、留学したいと思うようになりました。大学で国際政治や国際関係を学んでいく中で、ヨーロッパの政治的・地理的中心地であるベルギーでヨーロッパ政治を学びたいと考え、留学先を決定しました。この留学報告書が派遣留学を検討している皆さんの背中を押す機会になれば嬉しいです。

留学前

 早い段階で留学先はベルギーと自分の中で決めていましたが、準備を始める時期が遅く、当初志望していた大学が1次募集の時点で定員に達してしまったため、第2外国語で選択していたフランス語話者の地域である、リエージュ大学に応募することにしました。2次募集で応募したため留学が決定する時期も遅く、留学に必要な書類や留学先での生活準備、語学勉強などすべてが何とか間に合ったという状況でした。  

 また、過去にリエージュ大学に留学した先輩がおらず、私が初めてだったために情報も不十分でした。留学したい場合は事前に情報収集をしておくこと、語学勉強を進めておくことが重要です。特にベルギーはVISA取得に必要な書類が多く、手続きにもかなり時間を要するので、留学先決定後すぐに必要書類等確認し、準備を始めた方が良いです。

留学中

 留学中の所属は文学部ですが、融通が利くため政治学部の講義や留学生向け講義を受講していました。リエージュはフランス語話者地域であるため、講義の多くはフランス語で開講されています。英語で開講されている講義もあり、自分の興味のある分野を受講することができました。留学生向けの講義では他国からの留学生とプレゼンテーションやディスカッションを行うので、新たな視点で物事を考えることができます。それ以外の講義でも「日本ではどうなの?」と先生や学生が興味津々で話しかけてくれるため、自然と交流ができる良い機会でした。

 フランス語が公用語のため留学生には無料で受講できるフランス語のコースがあり、日常会話ができる程度に上達しました。しかし、フランス語が流暢でないために苦労したことも多くあったので、英語だけでなくフランス語もある程度事前に勉強しておくと安心です。第二外国語で履修していたとしても実際に現地で話すとなると一段とハードルが高くなるので、フランス語に触れる機会を日本でも増やすことをおすすめします。

授業だけでなく、”Table Conversation”にも参加しました。これは言語交換を行う学生団体です。私は日本語のTable Conversationに参加し、毎週日本語に興味のある学生たちと言語交換をしていました。ゲームをしたり、旅行をしたり、日本食をふるまうなど様々な経験ができました。ベルギーの学生からフランス語を学ぶ機会でもあるため、教科書で学ぶフランス語ではなく、実際に学生が使うイディオムなども教えてもらうことができました。金沢大学からの初めての留学生ということもあり、現地の学生に金沢大学を紹介するプレゼンテーションも行いました。リエージュの学生に日本や金沢大学を知ってもらう機会を作ることができたことはとても良かったです。

最後に

 留学生活は慣れないことの連続で苦労することも多くありますが、その分楽しいことも多くあります。留学したから出会えた人たち、留学したからこそ知れたこと、多くの出会いや学びがありました。ベルギーはヨーロッパ各国にアクセスしやすいため、自分のモチベーションアップのためにも旅行に行き、新たな発見をする機会も多くありました。留学を経て日本や地元が大好きだということを再認識し、卒業後の進路は日本や地元の魅力を世界に発信していきたいと考えるようになりました。

留学前から支えてくれた先生や友人、家族のおかげで無事に留学生活を終えることができました。少しでも自分がやりたいと思ったことは挑戦することが大切だと思います。それが良い結果でも悪い結果になったとしても、自分にとってはプラスに働くはずです。皆さんの留学を応援しています

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