韓国 釜慶大学

掲載日:2024-10-8

釜慶大学

2023年度 アジア〈韓国〉

O. M.(人間社会学域 国際学類 2年)

私は2024年3月〜7月までの一学期間、韓国の釜慶大学に留学していました。私の体験記がこれから留学を考えている皆さんの助けになれば幸いです。

留学先、留学時期の決定について

韓国に留学したいという考えは入学当初から持っていたため一年次から韓国留学に関する情報を集め、二年次に応募・三年次に留学をしました。交換留学では一学期間または二学期間の留学を選択できますが、私は4年間で大学を卒業したかったため一学期間を選択しました。
留学先に釜慶大学を選んだ理由は立地が良かったことと受けてみたい授業があったからです。まず立地について、当初はソウルの大学に留学したい気持ちもありましたが募集枠が1名しか無かったため難しいと判断し、韓国で第二の都市と呼ばれる釜山の大学に選択肢を絞りました。その中でも釜慶大学は平地に位置し海にも歩いていける距離だったため釜慶大学の方が生活しやすいだろうと考えました。 また受けてみたい授業について、私は韓国ドラマや映画などの映像作品に興味があり、釜慶大学には映像作品について扱っている授業がいくつかあったため、最終的に留学先を釜慶大学に決めました。

留学前の準備

これについてはやはり語学の勉強が大切だと思います。釜慶大学への交換留学には語学要件が存在しないため、韓国語がわからなくても留学はできますし、実際、留学先で出会った外国人学生の中でも簡単な挨拶くらいしか韓国語ができない人もいました。しかし留学中は韓国人の学生と一緒の条件で授業を聞いて試験を受けますし、留学生専用の授業だとしても正規留学生はTOPIK3級以上という条件をクリアして入学しているので、そのよう学生たちと一緒に学習をする上である程度の韓国語能力が必要だと感じました。私は二年次の7月にTOPIK4級を取得し、その後も学習を続けていたため韓国語がわからなくて苦労した経験はあまり無く、語学の勉強をしていて本当に良かったと実感しています。

留学先について知っておくとよい情報

生活に必要不可欠な銀行口座や携帯電話について知っておくと後々役に立つと思います。韓国では外国人登録証というものが無いと口座開設や携帯の契約が不可能なため、外国人登録証が届くまではどうやって生活するのか、届いてからはどのような手続きを踏めば良いのかを事前に調べておいた方が良いです。実際、釜慶大学では外国人登録証の申請がかなり遅く、留学開始から二ヶ月後の受け取りだったので私は二ヶ月間の間、海外カード使用による手数料やesimの更新で結構苦労しました。

留学中に取り組んで良かったこと

釜慶大学にはifriendという韓国人学生と留学生を繋ぐコミュニティがあり、私はそれに参加しました。15人ほどのグループでご飯を食べに行ったり、ピクニックをしたり、運動会をしたりと色々な活動がありました。留学中はどうしても日本人同士で固まってしまうので、このように現地の学生と交流できたことはとても貴重な経験となりました。
また、留学生専用の授業では無く学部の授業を受けたことも自分にとって大きな刺激となりました。「演劇と戯曲への理解」という授業で、留学生は私一人しかおらず他はみんな韓国人学生でした。レポートも試験も外国人だからという理由で簡単になるわけでは無いので、他の学生以上に努力しA+という評価を得たことが自信に繋がりました。

留学中の苦労

留学中の苦労として一番最初に思い浮かぶのは口座開設を二度も断られたことです。留学した最初の頃は日本のデビットカードを使って決済していましたが、手数料が取られること、ネット通販では海外発行のカードが使えないこと、友人同士でも口座入金によるお金のやり取りが多いことなどの理由で口座開設を決めました。最初は大学内にある銀行に行ったのですがそこでは滞在期間が足りないからと断られ、次に行った銀行では口座を開設する明確な理由が無いからと断られました。しかし、どうしても口座を開設したかったのでダメ元で2回目に行った銀行の別の支店に行ってみると口座を開設してくれました。諦めなくて良かったと思うと同時に、韓国では担当者によって認識や対応が異なることが多々あるのでまず行ってみることが大切だと感じました。

留学経験をこれからどのように生かしていきたいか

留学について、韓国について興味を持つ人を増やしていければ良いと考えています。韓国に留学して意味があるのか、と聞かれたことがありますが留学して得られるものは決して語学力だけでは無いので、それについて自分の経験をもとに伝えていきたいと思います。

卒業後の進路について

まだ明確には決まっていませんが、留学したことによってやはり私は韓国の文化や生活が好きだと感じたので、編入学やワーキングホリデーなどで再び韓国で生活できる機会が訪れればよいと考えています。日本である程度キャリアを積んでから韓国企業への転職することも視野に入れています。

留学してよかったこと

留学したことによって、自分の意志をしっかり持って発言できるようになりました。私は消極的な性格なので他の学生と意見交換をするとき相手の意見に流されることが多かったのですが、留学中はたとえ他の人と意見が異なっていたとしても自分が正しいと思うことは正しいと発言するように努力しました。この経験はこれからの学生生活、さらには社会人になってからも役立つと思っています。

結び

私にとっての韓国留学とは、単に語学力を向上させるものではなく、精神面で成長させてくれたり、かけがえのない友人を得たりと一生忘れることが出来ない貴重な経験でした。私の留学体験記がこれから留学を考えている皆様へ少しでも助けになれば幸いです。

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