1月21日と22日の2日間,本学は石川県珠洲市において,能登半島で展開する研究プログラムを発表する能登総合シンポジウムを開催し,市民や研究者,学生ら約200名が参加しました。
シンポジウムの開催は2009年11月に続き2回目。今回は能登半島で進む大気観測や生物多様性の調査,医療研究,社会人の人材養成,韓国の黄砂研究など27の発表がありました。開会に先立ち,環日本海域環境研究センター 中村浩二教授・学長補佐(社会貢献担当)が「地域の協力を得てフィールド研究を加速させ,その研究成果を地域に還元してこそ,実りある研究といえる」と挨拶。また,泉谷満寿裕珠洲市長が歓迎の挨拶を述べました。
2日目の午後にはパネル討論が行われ,フロンティアサイエンス機構 岩坂泰信特任教授をコーディネータ-に,研究者,地域の学識者ら7人のパネリストが「地の利を改めて問う,能登でのフィールド科学を進めるために」をテーマに,学際分野の可能性や研究の国際性,また,「半島学」の新たな研究体系の構築について話し合いました。
市内の喫茶店ではシンポジウムにあわせて,「サイエンス・カフェ」が開かれ,理工研究域 牧輝弥准教授が能登半島上空で採取したバチルス菌でつくった納豆を実際に市民に食べてもらうなど,大気科学を分かりやすく語りました。
能登総合シンポジウムを開催
掲載日:2011-1-28
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