7月6日,グアテマラ共和国からの招待を受け,ペテン県にあるティカル国立公園文化遺産保存研究センター(CCIT)(※1)の10周年記念行事式典に,和田隆志学長と古代文明・文化資源学研究所長の中村誠一教授が出席しました。式典後には,和田学長がフェリペ・アマド・アギラル・マロキン 文化スポーツ省大臣,松本勝弘 在グアテマラ日本国大使館臨時大使代理らと面会を行い,意見交換を行いました。
また,前日には,中村教授が独立行政法人国際協力機構(JICA)による支援を受けて実施している事業(※2)の現場視察を行い,マイラ・アルタン フローレス市長や現地関係者と意見交換を行いました。
本学は2011年6月に世界で初めて同国の文化スポーツ省文化自然遺産副省とティカル遺跡に関する交流協定を締結しており,今後もティカル国立公園(※3)での研究や修復保存活動,現地人材育成などに寄与することが期待されています。
※1 中村誠一教授の主導により,日本の政府開発援助(ODA)の一つである文化無償資金協力によって,マヤ文化遺産の代表的存在でもあるティカル国立公園内に設立された。
※2 世界遺産「ティカル国立公園」周辺コミュニティが,本世界遺産を活用した生活向上や環境維持のための活動を継続的に行える体制を作ることを目指し実施。
※3 中米グアテマラ共和国の北部に位置する国立公園。マヤ文明の最古かつ最大の神殿都市遺跡で,広大な熱帯雨林には今も絶滅危惧種を含む多様な生物が生息しており,1979年に世界複合遺産に登録された。