公開講座「城と歴史を活かしたまちづくり(2)金沢の川と用水」を実施

掲載日:2022-11-1
ニュース

10月13日,サテライト・プラザにて,公開講座「城と歴史を活かしたまちづくり(2)金沢の川と用水」を実施し,高校生から70代までの14名が参加しました。

はじめに伊藤悟金沢大学名誉教授が,金沢では歴史的な環境の維持と後世への継承が重要な課題となっていること,近年の交通変革や施設移転などの変容ファクターに言及しました。続いて,株式会社東洋設計の上坂達朗副技術センター長が,金沢の地形と町の構造について市内各所に残る金沢城惣構や,暮らしを支えてきた浅野川と犀川の歴史と川を活かした取り組みを紹介しました。また,市内を網の目のように流れる用水の開渠化などの再生・活用の取り組みなども解説しました。

午後はフィールドワークとして,西内惣構・主計町緑水苑・小橋堰・西外惣構・桝形遺構を経て芳斉・長町・香林坊と巡り,今も残る惣構や市街地を流れる大野庄用水・鞍月用水の現在の様子を観察,地形を利用して作られた惣構跡も確認しました。

受講生からは「土木の観点で私の町をみると,再発見の連続だった」「土地の高低差を実感することで,堀の作り方を体感することができた」などの声が寄せられ,金沢の川と用水について理解を深める機会となりました。

講師:金沢大学名誉教授 伊藤 悟 
         株式会社東洋設計 副技術センター長 上坂 達朗 

金沢大学公開講座およびミニ講演の詳細・申し込みについてはコチラ  
 

  • 西外惣構桝形遺構を見学
  • 用水を見学する受講生ら
  • 緑水苑にて解説する上坂氏
  • 講師の伊藤名誉教授
FacebookPAGE TOP