12月23日,学生自死防止専門委員会は,全学FD委員会,KUGSサポートネットワーク本部会議,学生生活委員会との共催で,本学教職員を対象に「学生の自死防止のための研修会」をオンラインで開催し,約90名の教職員が受講しました。この研修会は,コロナ禍の影響でメンタルに不調をきたす学生が増加傾向にある状況の中,学生のメンタルヘルスケアおよび自死防止の取り組みの一環として開催したものです。
6回目の研修会となる今回は「死にたい」とネット検索した人に連動広告を通じてメール等で相談支援を行う「インターネット・ゲートキーパー」事業で注目を集めている,NPO法人OVA(オーヴァ)代表理事で精神保健福祉士の伊藤次郎氏が「ネットを介しゲートキーパーとなるために」と題し,インターネット相談の意義,インターネット・メール相談の援助技術および学生の悩みにどう対応するかについて例示を交えて分かりやすく講演しました。
長期的には「死にたい」と思う問題そのものの改善に働きかける必要はあるが,学生とメール等でやりとりすることで,一時的ではあるが所属組織との連帯感を感じさせることができること,支援側もひとりで抱え込まず,周囲の力を借りながらチームで支え,見守ることが大事であることを,受講者が認識する貴重な時間となりました。