7月14日,公開講座「ロマネスク期の絵画技法・モザイク画制作」を開講しました。(全3回)
今回のモザイク画は,湿ったモルタル(漆喰)画面に,ピース状に切った,テッセラとよばれる大理石やガラスの小片などを並べて図像を表現する絵画技法で,中世ロマネスク期,イタリアのラヴェンナを中心に発展しました。専門的な知識や特殊な材料,道具が必要な上,限定された制作環境を必要とするため,なかなか開講できない講座でした。
講師の人間社会研究域学校教育系大村雅章教授は,数々のモザイク画で彩られたイタリアの聖堂や教会のスライドを紹介し,作業工程を説明しました。その後,受講者は最初の作業段階のパネルと下絵制作にとりかかり,モルタル作り,下地塗り,テッセラ作成へと進みました。
最終日,ようやく完成した作品の出来栄えに受講者は満足気でした。
主任講師:人間社会研究域学校教育系教授 大村 雅章
会場:人間社会4号館1階・造形室