9月25日,先端科学・社会共創推進機構人材育成グループは,「能登キャンパス推進事業(※)」の一環として,「能登の生業体験プログラム~企業見学・生業体験~」を実施し,本学学生12名に加え,金沢星稜大学および北陸先端科学技術大学院大学の学生3名が参加しました。
本プログラムは,石川県内の学生が能登地域の企業に赴き,実際に生業などを見学・体験するとともに,ビジネス的な観点から課題解決について議論や考察を行うことで,自身の体感として能登地域に対する理解を深めるものです。
一行は,まず能登町の情報発信拠点であるイカの駅つくモールを訪問しました。駅長代行の竹端氏による小木イカ漁の歴史やつくモールの概要についての説明の後,遊覧船(イカす丸)に乗船し,日本百景にも選ばれている九十九湾の景観美を体感しました。
続いて,一行は能登町でブルーベリー農園事業を行っているひらみゆき農園を訪問し,同社代表の平美由記氏,農園長の中森実鶴氏の案内の下,柳田植物公園前にある観光農園を見学しました。その後,同社の加工場に移動し,プロデューサーの瀬川しのぶ氏の指導の下,ブルーベリーソース作り体験を行い,能登の里山里海を最大限に活用した地域の生業を体感しました。学生から「ブルーベリーの加工という一次産業から二次産業の過程を味わうことができ貴重な体験だった」「過疎化が進む地域で,新しいものを作って集客するのではなく,その地域特有の資源を生かしていることに魅力を感じた」と感想がありました。
今回の参加学生は,12月16日に珠洲市内で開催するイベントに参加し,地域の方との交流や体験型ワークショップ等を通して能登の地域資源を体感します。
なお,本事業はProject: AERUの一環としても実施しています。
※能登キャンパス推進事業
高等教育機関が存在しない能登地域を一つのキャンパスとして見立て,能登地域を舞台とした学生の交流や教育研究活動,地域貢献活動等を通じて,高等教育機関と地域の連携を一層促進するとともに,能登の地方創生ひいては関係人口創出に寄与することを目的とした石川県の事業。