連携融合事業「日中無形文化遺産」の成果『漢語方言地図集』が刊行されました

掲載日:2009-1-19
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連携融合事業「日中両国における無形文化遺産保護と新文化伝統創出に関する共同事業」では,北京語言大学の企画『漢語方言地図集』(曹志耘教授主編)の出版をサポートしてきましたが,このたび北京・商務印書館より全三巻が一挙に出版され,1月12日,北京語言大学において記念式典を兼ねて記者発表が行なわれました。
式典では,北京語言大学語言研究所所長曹志耘教授から同地図集の概要と歴史的意義について報告があり,続いて北京語言大学学長,中国言語学会会長,方言学会会長,民族語学会会長等,中国の言語学界,出版界を代表する著名人から祝辞が述べられました。金沢大学からは,同地図集編集委員の一人である人間社会研究域歴史言語文化学系岩田礼教授が出席し,根同地図集刊行の学術的意義を述べました。
 なお,この式典の模様は,同日の中国中央電視台により全国放映されました。
この地図集は中国初の本格的な言語地図集であり,その意義は19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパで編纂された『ドイツ言語地図集』,『フランス言語地図巻』や我が国の『日本言語地図集』(1966-1974)に匹敵するものです。

  • 左:岩田教授,右:曹志耘教授
  • 祝辞を述べる岩田教授(左手一番奥)
  • 刊行された『漢語方言地図集』
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