10月7日,石川県小松市において公開講座「歩いて学ぼう!岩石学シリーズ(3)小松編」を実施し,中学生から70代の12名が参加しました。
九谷セラミック・ラボラトリーに集合した受講生一行は,理工研究域地球社会基盤学系の森下知晃教授から九谷焼が作られる工程や,熱を加えた際の鉱物の結晶構造の変化について説明を受け,館内の展示物を観察しました。
続いて一行は,花坂陶石山に移動し,九谷焼を作る粘土の原料である陶石に触れ,その質感を確かめました。その後,森下教授は陶石と鉱脈の関係について解説し,なぜ小松で良質な陶石が採れるのかの謎に迫りました。
受講生からは「鉱物と温度の関係の話がおもしろかった」「あまり山奥に感じられないこの場所が粘土の産地であることに驚いた」などの感想があり,九谷焼の起源や性質について考察を深める充実した時間となったようでした。
講師:理工研究域地球社会基盤学系 教授 森下 知晃