12月3日,先端科学・社会共創推進機構人材育成グループは,Project: AERUの一環として,富山県高岡市のclover farmにおいて「牧場見学・酪農体験プログラム」を実施し,本学学生18名が参加しました。
本プログラムは,地域交流牧場全国連絡会北陸ブロックとの連携事業として,現場での体験や酪農関係者との交流を通じて酪農の魅力や課題を理解する機会とするもので,昨年度より実施しています。
clover farm代表の青沼光氏は,「牛の健康を考えて,牛舎の中でもつなぎ飼いはしない」と,“Happy Daily Cows”を理念に,牛の幸せを意識して仕事していると強調し,「100年後も日本で酪農が続くように,乳牛の役割や価値を発信することが私の役目」と語りました。また,今年4月に新しく建てた牛舎について,地域に開かれた牧場を目指し,晴れた日は牛舎が道路から見えるようするなどの工夫について語りました。
その後,青沼氏と,石川県能登町の西出牧場の西出穣氏,富山県黒部市のくろべ牧場まきばの風のスタッフから「酪農家になった理由」などを聞き,先端科学・社会共創推進機構の篠田隆行准教授のファシリテートの下,「若手酪農家を増やす方法」「牛乳を普段の生活に取り入れてもらうには?」などをテーマに,グループで話し合いました。
学生からは,「現在の地球環境問題に配慮した取り組みや地域と繋がったゴミのサイクル利用などにも関係しており,これまでの考えが覆った」 「酪農では臭いが強いと思って現場へ行ったが,抑えられており驚いた」「乳牛が繋がれていないことが衝撃的だった」などの感想が聞かれました。
金沢大生が富山県高岡市で「牛の幸せ」を考える
掲載日:2023-12-19
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