12月16日,能登里山里海SDGsマイスタープログラムの一環として,ラポルトすず(珠洲市)において「能登の里山里海学会2023」を開催し,プログラム受講生,同修了生,地域住民,里山里海をフィールドにする研究者ら約130名が参加しました。
はじめに,本学の山岸雅子理事(企画評価・ダイバーシティ推進・広報戦略担当)から「お互いに情報交換をし,交流を深めていただく一助になることを期待している」とあいさつがありました。続いて,「つながるシンポジウム」と題したシンポジウムが行われ,NPO法人日高わのわ会の安岡千春氏から「できる人が,できる時間に,できることを」,横浜をつなげる30人”ままmaioka”の中川隆義氏から「神奈川県横浜市舞岡公園での取り組み」,エスティ環境設計研究所の松本和也氏から「里山のアップサイクルプロジェクト~かなたけの里公園 公園づくりから地域づくりへ~」,NPO法人北九州・魚部の井上大輔氏から「人と温泉と生きものと」について話題提供がありました。その後,パネルディスカッションが行われ,本学先端科学・社会共創推進機構の篠田隆行准教授のファシリテートの下,それぞれの地域における特徴や課題について議論を深めました。
午後は,里山里海をフィールドにする研究者らが,ポスターセッションを通して,日頃の研究成果や活動の発信および情報交換を行いました。同じ会場でマーケットイベントやプログラム修了生による体験ワークショップも実施し,参加者らは能登の食材や食品を購入したり,能登の海藻を使ったハーバリウム作りや能登の里山アロマで冬の香るバスソルト作り,能登町小木の郷土料理であるイカの甘酢漬け作りを体験し,能登の魅力を満喫しました。
また,本イベントには石川県「能登キャンパス推進事業(※)」およびProject: AERUの一環として,金沢大学生13名も参加し,一日を通じて地域資源を生かした能登地域の生業を学び,地域理解を深めました。
※能登キャンパス推進事業
高等教育機関が存在しない能登地域を一つのキャンパスとして見立て,能登地域を舞台とした学生の交流や教育研究活動,地域貢献活動等を通じて,高等教育機関と地域の連携を一層促進するとともに,能登の地方創生ひいては関係人口創出に寄与することを目的とした石川県の事業。