6月14日,先端科学・社会共創推進機構人材育成グループは,Project: AERUの一環として,角間キャンパスにて雑談のチカラ「日本酒が飲めない男,酒造りの神様の酒を世界へ展開!」を実施し,本学学生20名が参加しました。
「雑談のチカラ」は,本学の学生・教職員と地域の人々との気軽な雑談の場を創出する交流事業です。職種・業種や立場などにとらわれず自由に語り合うことで,学生のキャリア形成,教職員および参画企業のアイデア創出などにつなげます。今回は,広報戦略室が同研究所と進めているオリジナル日本酒開発プロジェクトの縁で実現しました。
はじめに,日本最高峰の杜氏である農口尚彦氏の酒蔵「農口尚彦研究所」取締役の岩井隆氏から農口尚彦研究所の成り立ちや,岩井氏のこれまで歩んできたキャリア,日本酒業界の海外展開などについての話を聞きました。その後,「日本酒を海外に広めるためには?」をテーマに,会場であるバイオマス・グリーンイノベーションセンターに拠点を置く株式会社ダイセルの若手社員も交え雑談し,「日本酒のパブを作ってはどうか」「コレクションしたくなるように各地域の名前が入ったラベルにする」など,たくさんのアイデアが出ました。
参加した学生からは,「新しく酒蔵を作る際には,その時代の最新で作るという話を聞いて,今までは酒蔵といえば古い蔵のイメージを持っていたので,知らず知らずのうちに酒造り=古いものという認識でした。そのまま残すことが伝統を継ぐという考え方が一変しました」「いろいろな繋がりによって岩井さんの今があると思うので,私も大学生のうちに多くの経験をしたいと思いました」などの感想が聞かれました。
今後,学生らは,石川県小松市にある研究所の見学やオリジナル日本酒開発の企画に携わるなどして,さらに学びを深める予定です。