6月15日,金沢大学能登学舎にて,能登里山里海SDGsマイスタープログラム2024年度入講式を挙行しました。
能登里山里海SDGsマイスタープログラム(以下,マイスタープログラム)は能登学舎を拠点に,珠洲市をはじめとする県内自治体の協力を得ながら,世界農業遺産に認定されている能登の里山里海の資源を生かし,地域の課題解決に取り組むリーダー人材を育成するものです。これまでに241名のプログラム修了生(マイスター)を輩出してきました。今年度は24名の入講生を迎え,「地域とアート」をテーマに金沢21世紀美術館や東京藝術大学と連携し,アートを通じた復興に向けた取り組みも行います。
式典では,和田隆志学長からの式辞に続き,連携自治体を代表して泉谷満寿裕珠洲市長からあいさつがありました。その後,来賓を代表して,本学修了生でもあるNPO法人能登里山里海マイスターネットワークの田畑行輝理事が祝辞を述べました。受講生代表の本学の卒業生である鎧塚典子氏からは,「会社,そして個人として,能登半島地域の復興に少しでも貢献できることはないか,まずは地域の歴史や成り立ち,風土を現地で学び,地域の人や自分自身と同じ志を持つ人とのつながりを作りたい」という決意表明がありました。
式典後,受講生は泉谷市長,興能信用金庫の田代克弘理事長,和田学長の講義を受講しました。午後からは,東京藝術大学学長でアーティストの日比野克彦氏を迎え,”明後日朝顔プロジェクト*”活動をマイスタープログラムのフィールドワークの一環として実施。日比野氏からプロジェクトの趣旨について説明を受けた後,受講生は地域の方とともに能登学舎の壁にロープを張り,全国各地で育て,受け継がれてきた朝顔の苗を植えました。朝顔を育てることを始まりとして,これから約1年をかけて能登について学び,復興に向けた活動に取り組んでいきます。
* 明後日朝顔プロジェクトは,日比野氏が実施する朝顔の育成を通して人と人,人とコミュニティそして地域と地域をつなぐアートプロジェクトです。