7月11日,金沢大学と株式会社ダイセルは,バイオマス・グリーンイノベーションセンター(BGIC)において「第2回キャリアトレイル講演会@BGIC」を開催し,学生・教職員など27名が参加しました。キャリアトレイル講演会は,社会課題解決に向けて大学と企業が共創している様子を学生・教職員に広く知っていただくとともに,学生と企業が共に新たなキャリアの道を切り開くためのきっかけづくりを目的とするものです。第2回の実施となる今回は,日立製作所での経験が豊富な信州大学工学部の都築 浩一特任教授を迎えて開催しました。
はじめに,都築氏が「どの仕事にも必要な「共創力」~これからを生き抜くための文系・理系の知恵の融合~」と題して講演を行い,ご自身の経験を踏まえ,社会課題を解決する手法としての共創の重要性や,共創の場としてBGICに期待することを語りました。
続いて,「共創について雑談してみよう」として,参加者が3グループに分かれてグループディスカッションを行いました。ディスカッション後は,「立場の違う人が同じ目標に向かって違いを楽しむことが共創につながる」といった意見がグループから発表され,都築氏がフィードバックを行うなど,参加者が共創への考えを深めました。
さらに,「文系と理系の融合」として,金沢大学理工研究域物質化学系の新井 隆特任教授がモデレーター,株式会社ダイセル研究者,金沢大学URAおよび事務職員がパネラーとなってパネルディスカッションを行い,それぞれの立場からBGICの目指す未来や学生に対する期待について議論しました。
講演会後,参加者からは「共創の大切さがわかる講演会でした」「注意を向けていないと聞き流してしまいそうなほど綺麗な「共創」という言葉について,考えを深めることができて良かった」などのコメントが寄せられ,充実した様子がうかがえました。