9月14日,金沢駅前サテライトにて,公開講座「辰巳用水の文化継承のためにいまするべきこと」(全2回)を実施し,10名が受講しました。
第1回の今回は,「辰巳用水とは-歴史と維持管理の課題-」をテーマに,理工研究域地球社会基盤学系の池本敏和講師が,辰巳用水築造にみられる約4.6㎞の素掘隧道(※)や逆サイフォン等の高度な土木技術について解説しました。続いて,北浦勝名誉教授が「まちなみと用水の調和-まちのアオシスうるおい空間-」と題して,辰巳用水がまちの発展にいかに貢献してきたか,そして維持管理の重要性を次の世代に伝えていくことの意義についての考察を述べました。
受講生からは,「辰巳用水が国際水圏環境工学会アジア・太平洋部会水環境遺産賞を日本で初めて受賞した,貴重な施設であると知ることができた」「実際に現地見学をしてみたい」という感想が聞かれました。
※素掘隧道…工作機を使わず人力で掘られたトンネル
講師:理工研究域地球社会基盤学系 講師 池本 敏和
金沢大学名誉教授 北浦 勝