10月14日,先端科学・社会共創推進機構は,石川県政記念しいのき迎賓館にて金沢大学公開市民講座「未来への架け橋-令和6年能登半島地震から学ぶ-」を実施し,県内外の一般の方,本学教職員など約60名が参加しました。本講座は,読売新聞東京本社北陸支社の協力を得て平成24年度から実施しているもので,今回で13回目となります。
本学三浦要理事および渡辺英俊読売新聞東京本社北陸支社長によるあいさつの後,理工研究域地球社会基盤学系の平松良浩教授が「群発地震と令和6年能登半島地震」と題して講演し,地震のメカニズムや奥能登地域の活断層および地震活動について解説しました。
続いて,保健管理センターの吉川弘明教授が「復興に向けたメンタルヘルスケア」をテーマに,ボランティアや支援を行う方々をサポートするために本学が実施する取り組みや現地での活動について紹介しました。特に,メンタルヘスルケアにおいての人と人とのつながりの大切さを強調しました。
その後,「震災遺構の保存・活用と震災復興ツーリズム」と題して,人間社会研究域地域創造学系の青木賢人准教授が講演しました。青木准教授は,防災意識の向上や防災教育の観点から,震災遺構・災害遺構の重要性について述べました。
受講生からは,「防災における重要なことの一つは,他人事と考えず自分事として捉え準備をすること」「地震を研究されている先生や被災地を何度も訪れている先生方の生の声を聴くことができ,大変勉強になりました」といった感想が聞かれました。