11月21日,22日の2日間,全国国立大学病院事務部長会議は,金沢大学附属病院宝ホールにて「令和6年度国立大学病院医事関連業務スタッフセミナー」を実施しました。
このセミナーは,平成29年度から事務部長会議主催の研修として開催しており,中級者向けのステップアップ研修として医事系初期研修修了者などを対象に,テーマ別ワークショップ形式による成果物の作成とそれを発表する過程を通して,病院のさらなる発展と経営に寄与できる人材の育成を目指すセミナーです。
今年度は金沢大学が当番校を務め,「実践的なアイデアや成功事例を共有し,働き方改革を実現する」をテーマに,全国の国立大学病院などから45名の参加がありました。
セミナーでは,全国国立大学病院事務部長会議総務委員会委員長である東京大学医学部附属病院の島居剛志事務部長のあいさつで開会し,本学の谷内江昭宏理事による「能登半島地震と奥能登豪雨災害~医療の課題と復興のための連携」,厚生労働省医政局 医事課の加藤正嗣氏による「医師の働き方改革開始後の状況などについて」の講演があり,参加者は,創造的復興のための連携や働き方改革の重要性について熱心に聞き入っていました。
つづくワークショップでは,「診療報酬関連」「施設基準関連」「経営改善関連」「地域医療連携関連」など10のグループに分かれ,医療DXなどの技術やツールを活用した各病院の効率化事例についてメンバーで協議するとともに,効率化による質の向上や今後の課題について取りまとめ,グループ発表を行いました。
本セミナーで,医事系業務の専門的知識を幅広く学ぶことができた参加者が,今後,医事系事務職員として大いに活躍することを期待しています。