11月24日,かくまちプラザにて「化学物質の水環境汚染について考える -感染症対策に必要な殺菌消毒剤編-」を実施し,50代から70代までの14名が参加しました。
最初に,講師を務めた環境保全センターの花本征也准教授は,四大公害病を含む水環境汚染に関して,これまでに使用が禁止された化学物質を紹介しました。また,これらの化学物質が食品や環境中に残留医薬品として残り,水生生物に悪影響を及ぼす問題を取り上げ,使用低減に向けての「リスク管理」が課題となっていることを解説しました。続いて,洗剤や手先消毒薬に含まれる陽イオン界面活性剤を取り上げ,下水処理施設や畜産施設の消毒に関しての調査の研究成果を報告しました。
最後に,化学工場に勤めていた方や古い農薬の処理に困っている方から寄せられた質問への回答を示し,受講生らは目には見えない環境リスクへの理解を深める機会となりました。
講師 環境保全センター 准教授 花本 征也