12月7日,角間キャンパスにて公開講座「体験して学ぼう!岩石学シリーズ(3)金沢大学編」を実施し,高校生から70代までの20名が参加しました。
はじめに,理工研究域地球社会基盤学系の森下知晃教授が,地球の構造は「地殻」「マントル」「核」に区分され,地殻の上で生きる私たちが入手できる岩石は地殻のほか,マントルのかけらがあり,岩石の観察や機器分析を行うことで地球内部の情報を読み取ることができると解説しました。次に,「光を通して石を見るとは?」と題して実験を行い,偏光と結晶の原子配列について説明しました。その後,受講生は2つのグループに分かれ,白山火成岩やマントルの標本を顕微鏡で観察しました。また,岩石観察のための薄片製作の工程について説明を受け,岩石や化石の標本にも触れました。 最後に, 地球深部調査船「ちきゅう」によるマントル掘削に向けた研究の紹介がありました。
受講生からは,「鉱物サンプルの実物を実際に見せていただいたので,とてもいい経験ができた」「岩石学とはどういう作業,研究をするのか分かった」などといった感想が聞かれました。
講師 理工研究域地球社会基盤学系 森下 知晃教授