1月25日,能登里山里海未来創造センターは,金沢市文化ホールにて「のと里山里海未来創造シンポジウム―能登から未来を拓く―」を国立大学協会と共催し,対面とオンラインを合わせて約150名が参加しました。
本シンポジウムは,令和6年能登半島地震発生直後から,文理医融合により本学教職員・学生が協働して取り組んできた,さまざまな研究調査および支援活動に関する発信のために開催したものです。これまでに発災後1カ月,3カ月,6カ月の3回,復旧・復興のフェーズに合わせて報告会等を開催してきました。
和田隆志学長によるあいさつの後,第4回令和6年能登半島地震調査・支援支援活動報告会として,同センター長である谷内江昭宏理事から,地震発生から1年間の活動の総括と能登里山里海未来創造センターの今後の構想について話がありました。続いて,本学教員5名から,それぞれの研究活動や支援活動について報告がありました。
その後,長谷部徳子副学長が進行役となり,ゲストスピーカーの一般社団法人能登官民連携復興センター長の藤沢烈氏および能登町復興推進課の上田知史氏,本学の本所恵学長補佐を交えて,「能登の創造的復興から考える,未来の日本とアカデミアの使命」と題したパネルディスカッションを実施しました。前半の報告会の内容も踏まえ,能登の創造的復興における大学の役割と,能登がこれから目指す未来について議論しました。
本学は,今後も教職員・学生が協働し,被災された方々に寄り添う支援活動および復興に向けた研究活動に継続的に取り組むとともに,報告会を実施していきます。
【第4回の報告会に関する公開資料】
〇能登復興に向けた被災地の未来志向と地域のレジリエンス-輪島市における現地調査の結果より-
融合研究域融合科学系 准教授/川澄 厚志
〇地域と連携した共創型能登復興について
人間社会研究域経済学経営学系 講師/原田 魁成
〇珠洲市飯田湾の海底堆積物に残された津波の痕跡
理工研究域地球社会基盤学系 准教授/佐川 拓也
〇多職種チームで取り組む被災地の健康支援
医薬保健研究域保健学系 教授/表 志津子
〇大規模災害時における被災者と支援者へのこころのケア
保健管理センター長 教授/吉川 弘明
【これまでの報告会】
〇第3回令和6年能登半島地震調査・支援活動報告会(2024年7月21日開催)
〇第2回令和6年能登半島地震調査・支援活動報告会(2024年4月21日開催)
〇第1回令和6年能登半島地震調査・支援活動報告会(2024年2月3日開催)
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1年間の活動や今後の構想を話す谷内江センター長
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原田講師による地域と連携したボランティア活動の報告
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被災者の健康支援の取り組みを報告する表教授
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パネルディスカッションの様子