3月6日,文部科学省・知識集約型社会を支える人材育成事業(DP)総括シンポジウム「新しい時代の大学教育につなぐメッセージ ~DP事業が目指し,創り上げてきた成果~」をハイブリッドで開催し,学内外の教職員・学生192名が参加しました。本シンポジウムは,本事業最終年度の成果発信シリーズの第三弾として,本事業が目指し,創り上げてきた成果を社会に広く紹介し,新しい時代の大学教育につなぐメッセージを届けることを目的に開催しました。
はじめに,早稲田大学の須賀晃一副総長(教学統括(プロボスト/教務・研究推進・産学連携),人事総括)が開会あいさつを行い,続いて,文部科学省高等教育局大学教育・入試課の石橋晶課長が来賓あいさつを行いました。次に,大学共同利用機関法人情報・システム研究機構監事/芝浦工業大学前学長の村上雅人氏が,「知識集約型社会を支える人材育成が目指すもの」と題し,基調講演を行いました。分科会セッションA~Cでは,採択9大学が本事業におけるそれぞれの取り組み内容や成果を発表しました。
後半の総括パネルディスカッションでは,東京財団政策研究所研究主幹/教育ジャーナリストの松本美奈氏によるファシリテートのもと,現在の教育の課題やDP事業の成果を踏まえ,これからの人材育成の在り方について討議しました。教育が社会の価値観を変える力を持つことを再確認し,今後の高等教育が果たすべき役割について意見を交わしたほか,参加者から寄せられた質問に沿って,「新しい時代の大学教育につなぐメッセージ」に関する意見交換を行いました。最後に,金沢大学の森本章治理事(総括・大学改革・教育・情報担当)/副学長が閉会あいさつを行いました。
参加者のアンケート結果からは,「教育の質保証の重要性,グローバルスタンダードの重要性についてとても共感できた。講演内容全般にわたり,共感できる見解が多く,大いに勇気づけられた」「各採択校の特徴を掴むことができ,内容は似ていないが,目指す教育のゴールは同じと感じた。教員の満足ではなく学生の満足が重要と改めて実感した」「学生のプレゼンテーションが良かった。プログラムの成果がしっかりと出ていたと思う」という声が聞かれ,盛況のうちに会を終えました。
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基調講演を行う村上雅人氏
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総括パネルディスカッションの様子
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閉会あいさつを行う森本理事
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参加者の集合写真