薬用植物園で無農薬有機農法を開始

掲載日:2008-10-28
ニュース

10月21, 22日,医薬保健学域薬学類・創薬科学類附属薬用植物園において,ニンニク,タマネギなど約5万株が,市民ボランティア,学生ら約50人によって定植されました。

これらの栽培は,無農薬有機農法の1つ「松本農法」に則って行なわれます。松本農法を実践する松本塾では,ハーブとの混植により害虫を忌避し,その土地に常在する微生物を混和した肥料を使用することで,農薬や化学肥料を使用しない野菜作りを約20年間行なってきました。この農法によって生産される野菜は,体内で有害物質に変化するとされる硝酸態窒素濃度が低く,匂いや甘みの強い安全で高品質なものになります。

松本農法で栽培されたハッカ(葉は医薬品として日本薬局方に収載される)は香りが強いことから,同農法で栽培された薬用植物は医薬品原料としても高品質であることが期待されます。今後,薬用植物園ではシャクヤク,ソウジュツなどの薬用植物を同農法で栽培し,薬効成分や収量などにより科学的に品質を評価する予定です。

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