8月29日(金)金沢大学サテライト・プラザにおいて金沢大学浅野川はんらん水害調査団の環境デザイン学系の教員グループが,「金沢大学 浅野川はんらん水害調査速報会」を開催しました。
7月28日に発生した浅野川氾濫に伴う水害は広範囲に各種の大きな被害をもたらしました。金沢大学では被災直後から,環境デザイン学系および地域創造学系の教員が中心となり,学術的な立場から調査研究を進めてきました。被災住民,土木技術者,研究者,本学学生,行政機関,報道機関など約70名の参加者のもと,被害状況の速報と今後の調査研究計画が報告され,報告書に向けた今後の課題などについて議論しました。
調査団代表の川上光彦教授からの挨拶の後,石田啓教授から当日の気象状況や河川の水量などについての詳細な報告がありました。その後,近田康夫教授,宮島昌克教授,池本敏和助教,小林史彦講師,池本良子教授から,それぞれ,橋梁,ライフライン,建築物,歴史的建築と町並み,廃棄物についての被害状況と今後の課題について報告が行われました。最後に川上光彦教授がコーディネーターなり,フロアからの質問を受ける形でディスカッションを行なったところ,行政の河川管理を検証してほしいなどの今後の課題について活発な意見が寄せられました。
本調査団は今後も調査を続け,来年3月までに報告書をまとめ,最終報告会を開く予定です。