5月15日,サテライト・プラザで,公開講座「城と歴史を活かしたまちづくり(野田山編)」を開講しました。
初めに,人間社会研究域人間科学系の伊藤悟教授が,金沢というまちが抱える重大な課題として,その歴史的環境をどう維持していくか,また後世への継承についての講義をしました。続いて,NPO法人「城郭遺産による街づくり協議会」理事長で滋賀県立大学教授の中井均氏が,加賀藩主前田家の墓所を含めた,全国の大名墓の形態と特徴について解説。午後は,実際に野田山墓地内の加賀藩主前田家墓所,加賀八家墓所などを訪れ,それぞれの墳墓や墓碑の形態,当時の前田家をとりまく環境などについての解説を聞きながら,3時間半を越えるフィールドワークを行いました。
受講者たちは,汗ばむ陽気の中,熱心に説明を聞きながら野田山と加賀藩前田家にまつわる歴史的知識を深めました。
講師:人間社会研究域人間科学系 教授 伊藤 悟
NPO法人「城郭遺産による街づくり協議会」理事長,滋賀県立大学教授 中井 均