11月25日,サテライト・プラザにて,文化庁の文化遺産総合活用推進事業「伝統文化を活かした地域活性化シンポジウム」× ミニ講演「日本とイタリアにおける壁画の修復と保存」を開催しました。
はじめに,文化庁文化財部古墳壁画室の建石徹古墳壁画対策調査官が,「日本における古墳壁画の保存と修復(現状と課題)」と題し,文化財としての古墳壁画の位置付けや高松塚古墳壁画の維持・修理について解説。続いて,元フレスコ壁画研究センター長の宮下孝晴名誉教授が,「イタリアにおける壁画の保存と修復(現状と課題)」と題し,ポンペイ遺跡やピサのカンポサントでの文化財保存と展示公開の事例を紹介しました。
その後行われたパネルディスカッションでは,富山大学の田中健太郎国際部長が進行役を務め,「地域の文化財を保存し,その魅力と価値を未来へ継承するために(現地保存の意義と方法について)」を議題に意見が交わされました。