8月7日,医学類において金沢市内の中学生を対象とした化学実験講座が開催されました。これは高峰譲吉博士資料化学遺産認定記念事業(高峰譲吉博士顕彰会)の一環として金沢市教育委員会が実施したものです。
金沢ふるさと偉人館で高峰博士の功績を学んだ生徒たちは,医学類では4つの研究室に分かれて化学実験を体験。内分泌・代謝内科学の実験室では,高峰博士が発見したアドレナリンが体内でどのような働きをするのか,ホルモンを注射したマウスの血糖値を経時的に測定しながら学習しました。実験の合間も,講師を務める高山浩昭主任技術職員から中学生に「糖尿病とはどんな病気?」「血糖値を上げるホルモンは何種類もあるのに,下げるためのホルモンがインスリン1つしかないのはどうして?」といった問いかけがあり,生徒たちも活発に意見を交わしていました。
講座の最後には,高峰賞受賞者である河﨑洋志教授から「高峰賞への挑戦が,多くのことを学ぶチャンスとなる」との激励があり,13名の未来の化学者たちは目を輝かせていました。