12月5日,6日に,能登半島地震学術調査部会主催「被災地交流国際シンポジウム」が石川県立生涯学習センター及び輪島市文化会館で開催され,国内外の研究者,学生,市民ら158名が参加しました。
本シンポジウムは,第1に調査部会による能登半島地震調査研究を通じて得た知見に加え,能登半島以外の被災地(四川及び中越)復興プロセスについて,地域住民,学生,研究者らが情報を共有する機会にすること,第2にシンポジウムを通じた被災地住民同士の交流を目的としています。
1日目は,「能登・四川から考える地域復興に向けた課題と展望:再生から発展へ」をテーマにアムダ〔AMDA〕多国籍医師団上級顧問 津曲賢司氏が「海外医療支援最前線からの報告:四川・スマトラの被災地から」と題して講演しました。また四川大地震及び能登半島地震に係る報告の後に,日中の研究者による総合討論「被災地の自立と発展に向けた政策展開に向けて」が行われました。
2日目は,「復興に向けた地域の取り組み:能登,中越,四川」をテーマとし,中越復興市民会議代表 稲垣文彦氏が「中越地震5年目の復興:5年間の取り組みを通して」と題して講演した後,「地域復興と住民・行政・産業の役割」について,日中の被災者及び行政担当者が議論しました。