公開講座「城と歴史を活かしたまちづくり―(1)金沢城とその周辺―」を開講 

掲載日:2019-5-27
ニュース

5月26日,サテライト・プラザにて,公開講座「城と歴史を活かしたまちづくり―(1)金沢城とその周辺―」を開講しました。

はじめに,人間社会研究域人間科学系の伊藤悟教授が,金沢市には多くの重要伝統的建造物群保存地区と歴史的風致があることを紹介するとともに,人々が都市の風格を評価する際に「伝統・文化」「城」「文教・大学」などが大きな要因となっていることを示す研究にも言及しました。続いて,滋賀県立大学人間文化学部地域文化学科の中井均教授が,多くの城跡が明治・昭和の時代に復元されたものである歴史を踏まえ,城跡が必ずしも江戸時代の記録であるとは限らないこと,そして現在進められようとしている城跡の復元の在り方の問題点も指摘しました。

午後は,金沢城公園を中心とした巡検を行いました。金沢城公園内では,石垣や城門などの構造が作られた時代背景を映し出していることを丹念に説明。併せて,城外の第九師団司令部庁舎や第九師団長官舎を例に挙げ,歴史的な建造物を上手に活用していくことの重要性を指摘しました。

 

講  師:人間社会研究域人間科学系 伊藤 悟 教授
      滋賀県立大学 中井 均 教授
 会  場:サテライト・プラザおよび金沢城とその周辺

  • 講演する伊藤教授
  • 講演する中井教授
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