公開講座「高校生から分かる法学・政治学の諸問題」を開講

掲載日:2019-7-2
ニュース

6月30日,サテライト・プラザにて公開講座「高校生から分かる法学・政治学の諸問題」を開講し,人間社会研究域法学系の教員3名による3つの講義が行われました。

午前の部では,本田哲也講師から「平成の政治を振り返る」と題した講義があり,本田講師は,平成の政治を「決められない政治」から「決められる政治」への転換であるとし,具体的には,小選挙区の導入と中央府省再編による首相のリーダーシップの強化とまとめました。

午後の部では,まず舟橋秀明准教授から「日本の不動産について考えてみよう」と題した講義が行われ,土地や家屋の法的な定義について説明。その後,地籍調査の遅れによる土地登記簿の地図が不正確であること,不動産の所有権移転と登記の関係をめぐる問題,そして所有者不明の土地の問題などを指摘しました。

最後に永井善之教授から「ながら運転,あおり運転,ひきずり運転と危険運転致死傷罪」と題した講義が行われました。永井教授は,刑法に規定された犯罪の成立要件を説明した後,「ながら運転,あおり運転,ひきずり運転」に適応される法律の条文を示し,「危険運転致死傷罪」を犯罪成立要件の視点から検討。また,危険運転は運転免許制度や自動車の安全技術の面から対応するほうが効果的であると示唆しました。

 

講  師:人間社会研究域法学系 講師 本田 哲也

     人間社会研究域法学系 准教授 舟橋 秀明

     人間社会研究域法学系 教授 永井 善之

会  場:サテライト・プラザ

  • 講義する本田講師
  • 講義する舟橋准教授
  • 講義する永井教授
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