10月5日,公開講座「ブラアオキ 鶴来編~水と街の結びつきを見てみよう~」を開講しました。この講座では,石川県白山市鶴来地区の鶴来駅から白山比咩神社のエリアを中心に約3時間半のフィールドワークを行いました。
受講者らは,人間社会研究域人間科学系の青木賢人准教授から地理的特徴と街の成り立ちについて解説を受けながら,鶴来街道を中心に街並みや七ヶ用水取水口などを見学。鶴来街道沿いには酒,味噌,醤油,酢などの醸造元や刃物鍛冶,家具などの老舗が並んでおり,その背景として手取川扇状地や白山からの水資源を活用した用水などの地理的要因があったことを,実際に街を自らの足で歩きながら学びました。
また,当日は鶴来の伝統祭礼「ほうらい祭り」が開催されていたこともあり,にぎやかな街中を寄り道。休憩所では,祭り期間中に来訪者をもてなす「おまつり料理」の振る舞いを受け,また,地元高校生によるほうらい祭りに関する研究発表を聞くなど,鶴来の文化・風習にも触れました。
受講生らは「街歩きしながら鶴来の魅力を発見できた」と,自然の歴史に注目しながら地理学の視点で街を理解して楽しみ,充実の機会になったようでした。
講師:人間社会研究域人間科学系 准教授 青木 賢人
◆ブラアオキ鶴来編のダイジェスト動画◆