10月19日,サテライト・プラザにてミニ講演「ガッテンできる!がんと再生をコントロールする分子の話とベンチャーの挑戦」を開催しました。
ナノ生命科学研究所/がん進展制御研究所/新学術創成研究機構の松本邦夫教授は,はじめに若年型糖尿病患者に対し初めてインスリンが投与された歴史を交えながら,タンパク質のアミノ酸構造や遺伝子の塩基配列の解読法を説明しました。続いて,遺伝子変異に起因する細胞増殖の仕組みを巧みに使ったがんの無限増殖や,細胞の増殖や生存を促すタンパク質「肝細胞増殖因子(HGF)」に関する研究を紹介。HGFのがんの転移・薬剤耐性の働きを阻害する環状ペプチド「HiP-8」を取得した最新の研究成果や,HGFを使った医薬品開発を目指す創薬ベンチャーを立ち上げた思いを語りました。
講 師:ナノ生命科学研究所/がん進展制御研究所/新学術創成研究機構 教授 松本 邦夫
会 場:サテライト・プラザ