10月28日,サテライト・プラザにて,公開講座「城と歴史を活かしたまちづくり―(2)金沢の惣構・用水―」を開講しました。
はじめに,人間社会研究域人間科学系の伊藤悟教授が,金沢のまちづくりにおいて歴史的な環境の維持・向上と後世への継承が重要な課題であると言及しました。続いて,滋賀県立大学人間文化学部地域文化学科の中井均教授が,日本の城と惣構について講義。その後,株式会社東洋設計の上坂達朗氏が,金沢の惣構・用水の歴史と再生への取り組みについて解説しました。
講義後には,西内惣構,西外惣構,鞍月用水および大野庄用水を巡検。巡検中には,株式会社東京地図研究所の原島克則氏から,城下町を中心に金沢市の地形の特徴についての解説もあり,受講者らは,再生や整備された用水の現在の様子を知るとともに,今は見ることのできない用水や惣構の跡地で当時の様子を想像しながら巡り,「用水の街」金沢の歴史を感じながら学ぶ充実した機会となりました。
講 師:人間社会研究域人間科学系 伊藤 悟 教授
株式会社東洋設計 副技術センター長 上坂 達朗 氏
滋賀県立大学人間文化学部地域文化学科 中井 均 教授
株式会社東京地図研究所 執行役員 原島 克則 氏
会 場:サテライト・プラザおよび金沢市内