1月11日から13日の3日間にわたり,地域「超」体験プログラムが富山県南砺市・五箇山で行われ,学生18名が参加しました。 本合宿は平成26年度にスタートし,今年で6度目の実施となります。
共通教育科目「地域『超』体験プログラム」は,事前講義(3回),合宿(2泊3日),事後講義(1回),最終レポート作成・提出で構成されています。己を鍛え,己を磨き続ける学生生活を送るために,仲間と苦楽を共にする環境下で,知力・精神力の重要性と多様な価値観の存在,社会の構成員の一人であることを認識することで「人間力」の強化を目指すものです。
合宿の1日目は,大乗寺での坐禅体験の後,相倉合掌集落内にある本学の五箇山セミナーハウスに向かい,山崎光悦学長の講義を受けました。学長講義に臨席した南砺市の田中幹夫市長からは学生たちに激励のメッセージがありました。その後,南砺平高校郷土芸能部の部員から郷土芸能体験として「麦屋節」を教わり,地域の芸能を守る素晴らしさを体感しました。
2日目に予定していたかんじき体験は,積雪がなかったため残念ながら行うことができず,トレッキングを実施しました。普段は地域の方々もあまり足を踏み入れない山道を歩きながら,五箇山地区の歴史や文化などを学びました。午後からは,大竹茂樹理事と地域で働く先輩から講義を受け,地域に根差した働き方や生き方について理解を深めました。その後の民泊体験では,五箇山の住民の方々と生活を共にする中で交流を深め,合掌造り用の放水銃の使い方を教わったり,相倉や菅沼の合掌集落での作業手伝いをしたりと,五箇山地区での生活を体得しました。
最終日の民泊報告会では,地域の方々の愛情と親切に感謝し,それに応えるために何ができるかを考えました。午後からは,国指定重要文化財・岩瀬家(合掌造り)を見学し,改めて五箇山地区の歴史や当時の和紙・養蚕・塩硝づくりの様子などに思いをはせました。
今後,事後講義を行い,最終レポートを提出することで1単位が付与されます。