1月17日から19日の3日間にわたり,金沢大学と加賀市(※1)およびインターネット動画広告事業等を展開する株式会社フレイ・スリー(※2)が連携して加賀市内で「地方創生IoT×動画マーケティングハッカソンin加賀」を開催し,本学学生に日本大学,北陸先端科学技術大学院大学の学生も加わり21名が参加しました。
これは,IoT(モノのインターネット)や動画といったデジタル技術を活用して加賀市の地域資源および観光資源の魅力発信を考えることを目的に昨年度から実施しているものです。
初日は,地域経済分析システム「RESAS」の活用法やマーケティングの基礎知識に関する講義に加え,山代温泉・山中温泉・片山津温泉の各温泉観光協会および加賀市観光交流機構の方々から加賀市の観光資源や情報発信に関する課題について話題提供があった後,グループに分かれて動画のテーマや撮影地について各協会や同機構のアドバイスも参考にしながら話し合いました。
2日目は,グループごとに加賀市内を実際に回って取材・撮影を行い,動画作成アプリ「1ROLL(ワンロール)」を活用してPR動画を編集。制作したPR動画をGoogle Mapsへマッピングするとともに,AIスピーカー(Amazon echo)と連動させて制作した動画をIT端末で見られるようにするためのプログラミングに挑戦しました。
最終日にはグループごとにPR動画と観光マーケティング戦略を発表。インスタ映えスポットをメインに据えた観光プランや,女性にターゲットを絞った「女子旅」をテーマにしたプラン,動画を使った道案内アプリなど,若者ならではのさまざまな提案がありました。
学生らは,ハッカソンを通じ,地域資源の有効活用やAI・IoTなどの最新技術による地域課題解決への理解を深めました。
現在,AIを使った自動接客システムを搭載したIT端末をハッカソン会場となった山代温泉「瑠璃光」および加賀市の玄関口である加賀温泉駅構内「加賀市観光情報センター」に設置しており,学生らが作ったPR動画を観光客がIT端末を通じて実際に見られる実証実験を2月末まで実施しています。
◆ 加賀市内を回って撮影したPR動画をマッピングしたGoogle Mapsマッピング画面 ◆
動画によって加賀のさまざまな魅力が伝わる内容となっており,旅先検討時の参考になります。
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ダイジェスト
参加学生インタビュー
※1 加賀市との連携
加賀市と本学は,平成29年9月1日に「温泉資源等を活用したまち・ひとづくり協定」を締結し,加賀市をフィールドにした教育研究の推進に取り組んでいます。
※2 株式会社フレイ・スリー
代表取締役CEOは石田貢氏(金沢市出身)。インターネット広告の企画・制作・運用支援,動画マーケティングツールの開発・提供を主軸に事業展開するベンチャー企業。文字・写真から動画に大きくシフトしているWeb広告の今後を見据え,動画ソリューション領域を広告のみならず,プロダクト,サービスなどにも拡大し,これからの社会に必要とされる,人々にやさしいイノベーションを探求している。