留学生センターは7月31日から8月1日の一泊二日で能登の里山里海文化を学ぶ「いしかわ金沢学」~奥能登コース~を実施しました。参加者は中国,フランス,スロヴァキア,メキシコ,オーストラリアなどからの留学生と日本人学生ら25人。能登の食文化やまつり,豊かな自然に触れながら日本の原風景をめぐりました。
1日目に予定していた珠洲の揚げ浜式塩作りはあいにくの天候のため体験することができませんでしたが,途中で立ち寄った輪島工房長屋では日本一高級といわれる輪島塗を見るだけでなく,地域の人と一緒に足湯に浸かり,江戸時代に大庄屋であった上時国家を見学しました。さらに夜は御陣乗太鼓で有名な名舟大祭に行き,能登の人々の結束力を強めているまつりを肌で体感しました。攻め入ろうとする上杉謙信を追い返した歴史を持つ御陣乗太鼓はさすがの迫力で,参加者らは食い入るように見つめていました。
2日目は古い町並みが今も残る七尾市の一本杉通りを思い思いに散策しました。この商店街の各店舗には地域文化や商品について説明してくれる「語り部」さんがおり,地域の婚礼文化や各店舗がもつ商品へのこだわりを聞いて回りました。その後参加した環境国際フォーラムで,人と自然が共生することの大切さや能登に多く残る里山の価値を再認識して奥能登コースを締めくくりました。