7月11日,サテライト・プラザにてミニ講演「火星の水はどんな味?」を開催しました。
環日本海域環境研究センターの福士圭介教授は,米航空宇宙局(NASA)の50年間の火星探索の歴史を映像も交えて辿りながら,太古の火星における液体の水の存在が確実視されていった過程を説明しました。続けて,環境化学の水質復元法という手法でその水質が解明され,海水の3分の1の塩分と豊富なミネラルを含み,モンゴル塩湖の水に近いものだったことを解説。最後に,太古の火星が生命の誕生や生存に適した環境であった可能性を示唆して講演を締めくくりました。
新型コロナウイルス感染症の感染防止の観点から,一旦中止となった公開講座・ミニ講演の一部が再開されますが,その開幕に相応しい充実した内容の講演でした。なお,マスクの着用や受講者の検温など,しっかりとした感染拡大防止策を取った上で実施しています。
講 師:環日本海域環境研究センター 教授 福士 圭介
会 場:サテライト・プラザ