特許庁の鈴木隆史長官が,7月9日に本学を訪問し,イノベーション創出と知的財産活動の取組みについて意見交換を行いました。特許庁からは,長官のほか総務部の安井寿儀企画調査課課長補佐,中部経済産業局から野口哲男地域経済部長,オブザーバーとして東大の坂田一郎教授が同行しました。
本学からは,中村信一学長,長野勇研究国際担当理事,吉國信雄イノベーション創成センター長,平野武嗣(有)金沢大学TLO社長らが出席し,共有特許に係る特許法73条に関しての議論や国際競争力強化の観点から見た仮出願制度導入のあり方など特許制度に直接関係する事案をはじめ,米国におけるパテント・トロールの実態等と,極めて幅広い分野にわたる意見交換を行ないました。こうした議論の中で,本学の取り組んできた開発研究促進助成金制度(GAP FUND)や農商工連携等のイノベーション・プロデュース活動も大きな話題となりました。
更に,議論は特許情報の問題にも及び,一般学術文献の扱いも含めたユーザーサイドに立った情報検索のあり方についての意見交換も行なうことができました。