シンポジウム「芸術の普遍性を創る風土の衝撃」を開催

掲載日:2011-12-22
ニュース

金沢大学附属図書館は12月9日,中央図書館オープンスタジオでシンポジウム「芸術の普遍性を創る風土(ローカリティ)の衝撃」を開催しました。
この催しは,2009年度,60回で幕を閉じた「暁烏記念式・記念講演会」(*)を発展的に引き継ぎ,地域や社会への貢献を視野に入れた広い観点から企画されたもの。学内外から70名以上の参加者がありました。
シンポジウムでは,櫻井勝副学長のあいさつの後,金沢21世紀美術館の秋元雄史館長,東京芸術大学の日比野克彦教授の各氏から,それぞれ地域で繰り広げた芸術活動について,また,本学人間社会研究域の宮下孝晴教授から,イタリア・フィレンツェでのフレスコ壁画の修復プロジェクトについて講演がありました。
引き続き,柴田正良附属図書館長を加え,芸術と風土の関わりをテーマとした鼎談と,聴衆を交えた活発な意見交換が行われました。
シンポジウムにあわせ,3人の講師の活動展や,日比野氏が東日本大震災の被災者を励ますためにプロデュースしているアート・ワークショップ「ハートマーク・ビューイング」も開催し,市民や学生の手で被災地に向けた多くのタペストリが制作されました。

*暁烏記念式・記念講演会は,白山市の僧侶である暁烏敏氏が,金沢大学に約5万冊以上の図書を寄贈したことを顕彰するため,60年間にわたり開催されていたもの。

FacebookPAGE TOP