附属図書館では,4月23日,第60回暁烏記念式及び記念講演を開催しました。この行事は白山市出身の宗教思想家暁烏敏(1877-1954)師が,創設時の金沢大学に対して個人蔵書5万余冊を寄贈された偉業を記念し,師の遺徳を偲ぶため,開学以来毎年行っているものです。
この記念式は今回をもって終了することになり,本学への永年にわたるご功績をたたえるため,中村学長から暁烏家御当主暁烏照夫氏に感謝状が贈られました。
引き続き,暁烏照夫氏により,「念仏の力 命の言葉」と題し,仏教の原点にして一番現実的な課題「生きながら,仏の真実と安らぎに出会う」ことについて,掘り下げた講演が行なわれました。講演会には市民や学生など100名を超える参加があり補助席も足りなくなるほどの賑わいでした。
今後は附属図書館が実施するシンポジウムを通して,より広いテーマや視点から敏師の遺志を継承していく予定です。