9月17日,金沢大学は株式会社加賀屋相談役の小田禎彦氏*に,金沢大学名誉博士の称号を授与しました。
金沢大学名誉博士は,学術文化または国際交流の発展に多大な業績を上げ,本学の教育研究の進展に寄与した功績が顕著であった方などに授与するもので,平成9年12月に創設され,これまで11氏に授与しています。
小田氏は,立教大学で観光産業経営の基礎を学ばれた後,七尾市・和倉温泉の老舗旅館「加賀屋」の代表取締役社長・会長を歴任され,日本を代表する旅館グループを築き上げられました。
同旅館は「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」において36年連続日本一に選出され,名実ともに一流旅館として国内外に知られています。
さらに同氏は,自社の旅館業にとどまらず,和倉温泉全体の魅力向上,能登半島,さらには石川県全体の観光産業の振興や地域活性化,地域ブランディング,観光産業を通じた地域創生や人材育成,そして国際交流活動など,長年多方面にわたり尽力し,その功績から平成29年秋の叙勲において「旭日双光章」を受章され,現在もその先駆者として精力的に活躍されています。
また,本学に対して学生のインターンシップや海外留学への支援に加え,令和3年3月には,同氏の母校である立教大学と同大との観光産業分野をはじめとする中核人材育成を目的とした連携・協力に関する協定締結に尽力いただきました。
名誉博士称号授与式では,加賀屋女将を務める妻の真弓さんをはじめとするご親族,立教大学の橋本俊哉観光研究所長・観光学部教授および金沢大学関係者らが多数見守る中,山崎光悦学長から同氏に名誉博士記と記念品が手渡されました。
*禎は衣ヘン