10月29日,サテライト・プラザにて,公開講座「城と歴史を活かしたまちづくり-②金沢の川と用水-」を開講しました。
はじめに,人間社会研究域人間科学系の伊藤悟教授が,金沢では歴史的な環境の維持と後世への継承が重要な課題となっていることを述べ,近年の交通変革や施設移転などの変容にも言及しました。
次に,株式会社東洋設計の上坂達朗副技術センター長が,犀川や浅野川の架橋の変遷を説明。55本の用水,総延長150kmにおよぶ金沢の用水網の各用水の特徴を示し,川や用水が北前船などの舟運路として利用され,物資の上げ下ろしをするなど,暮らしに欠かせないものであったと述べました。
午後は秋晴れのもと古地図を手に惣構跡を訪ね,かつての取水口を確認するなど,金沢の街中に張り巡らされた用水を巡る3時間半のフィールドワークを堪能し,まちづくりを支えてきた用水の歴史を学びました。
講師:人間社会研究域人間科学系 教授 伊藤 悟
株式会社東洋設計 副技術センター長 上坂 達朗
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