植物プラスチック全自動合成ロボットシステムでDXを加速し,2050年の未来を激変させる!

掲載日:2024-11-1
研究 SDGs
  • 9. 産業と技術革新の基盤を作ろう
  • 11. 住み続けられるまちづくりを

 金沢大学理工研究域生命理工学系の髙橋憲司教授らの研究グループは,津田駒工業株式会社(本社:石川県金沢市,代表取締役会長兼社長:高納 伸宏)と連携し,植物プラスチック(※1)を全自動で合成するロボットシステムを開発しました(図 1)。

 本研究グループは, 2022 年 8 月からロボットシステムの設計・開発の協議を進め,2023 年 3 月末に第一世代試作機を完成させました。さらに改良を重ね,2024 年 3 月末,反応装置 5 個が連動して動く合成ロボットシステムを完成させました。この合成ロボットシステムにより,植物プラスチック素材が 1 年間に 3,000 種類も製造可能となります。

 本成果は,化石資源に依存しない,サーキュラーデザイン(※2)に立脚する未来社会構築に大きく貢献できます。現在,全世界が目指している「地下化石資源に依存した社会から,地上の植物資源で未来を作る社会」への変革に,大きな貢献をすることが期待されます。

 

図1:世界初、全自動の植物由来(木材・稲藁・農業廃棄物など)樹脂合成ロボットシステム

 

 

【用語解説】

※1:植物プラスチック
 植物を構成するセルロースという高分子を化学修飾した樹脂のこと。

※2:サーキュラーデザイン
 循環型社会を目指し,廃棄物のない社会を目指すこと。

 

 

プレスリリースはこちら

研究者情報:髙橋 憲司

 

 

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