10月27日,金沢大学と石川県珠洲市が連携して実施している自律型自動運転自動車(高度有人運転支援システム搭載)を用いた市街地における日本初の社会的実証実験について,研究開発をより加速させるため,実験ルートを延長することとなりました。
同プロジェクトは,市街地環境をも走行可能な自立型自動運転知能を開発することを目的とするもの。今年2月から,石川県珠洲市内一般公道で実験を行ってきており,このたび,この実験ルートについて,さまざまな道路環境・交通状況に即した4コースを新たに設定・拡充し,従来の約6Kmから10倍近い延べ約60Kmへ延長しました。
登坂車線やトンネル,ループ橋などのこれまでの実験ルートにはない環境での実証実験をとおして研究開発をさらに促進し,我が国の自動運転技術における国際競争力の強化を図るとともに,地方創生や超高齢社会といった地域課題の将来的な解決に貢献することが期待されます。
実験ルートが拡充・延長された同日,実証実験の舞台となるすず市民交流センターで記者発表および「珠洲市地域公共交通活性化協議会」内で現地市民向け説明が行われました。説明後には,自律型自動運転自動車の見学も行われ,参加者は同プロジェクトへの理解を深めました。