いしかわ歴史資料保全ネットワーク(いしかわ史料ネット)

 31日,人間社会研究域人文学系の上田長生教授は,石川県内の市町文化財担当者や石川県立歴史博物館・石川県近世史料編さん室・金沢市立玉川図書館近世史料館などの学芸員を中心に「いしかわ歴史資料保全ネットワーク(いしかわ史料ネット)」を立ち上げました。本ネットワークは,金沢学院大学文学部の本多俊彦教授が代表,上田教授が事務局長を務めています。

 このいしかわ史料ネットでは,32931日能登町鵜川K家を皮切りにして,9月初めまでに珠洲市3件,輪島市2件,能登町8件,穴水町1件(地元資料館へ引き継ぎ),志賀町2件,七尾市1件の歴史資料レスキューを実施しました。被災した旧家の古文書・漆器類・焼物類などを,石川県や各市町の一時保管場所へ搬入しました。5月以降は,学生・院生も多数がレスキューに参加しています。

 8月末からは,石川県立歴史博物館や金沢市立玉川図書館近世史料館へ搬入された被災資料について,いしかわ史料ネットが中心となり,金沢大学・金沢学院大学の学生・院生も参加して整理を進めています。整理作業は今後数年かけて行う予定です。

 

 

写真1:能登町鵜川K家での歴史資料レスキュー
(資料を蔵から搬出している様子,528日撮影)

 

 

写真2:志賀町末吉F家での歴史資料レスキュー
(蔵などから搬出された資料をトラックに載せている様子,713日撮影)

 

 

【研究者情報】
 人間社会研究域人文学系 上田 長生 教授


  

 

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