受講者の声Participant's Voice

人間社会研究域人間科学系 教授

谷内 通

 

Q.1. なぜ、この研修を受講しようと思ったのですか?

授業の英語化を進めるという金沢大学の方針に関連して,対応する能力を身につけようと思いました。また,日頃から不足を自覚していた国際学会等での会話や質疑における英語能力も向上すればと期待しました。

Q.2. 研修はどうでしたか?

最初と最後のOnsiteクラスがこなせるか心配だったのですが,他の受講生の先生方が皆さん積極的だったおかげで,特に困ることもなく修了することができました。Onlineクラスでは講師とのwebを介した会話やセミナーがあるということで,まったく聞き取れないのではないかと心配しましたが,後述のように講師の先生方は常に(たぶん忍耐強く)受容的に接してくれましたので,安心して参加することができたと思います。

Q.3. 研修で得た最大の成果は何ですか?

アクティブラーニングの意義と技法について系統的に学べたことです。学生の多様性に気づき,自分の教授法を見直すきっかけになりました。基礎的な英語能力については,この研修だけで目に見えるような成果があったとは実感できませんが,半年間は常に研究以外の英語にも触れたことから,研修の終了後も英語にも触れることが習慣化したと思います。

Q.4. 研修で苦労したことは何ですか?

やはり宿題を毎週こなし続けるというのはなかなか大変なことでした。個々の宿題を見ればそれほどでもないのですが,多忙な時期や他の特別な業務と重なることもありましたので。ただ,宿題をため込むと破綻しそうだったので,苦しくても基本的に毎週終わらせるようにしました。すべての宿題が終わったときにはマラソン(やったことはないですが)を走りきったような気持ちになりました。

Q.5. この研修で得たものを今後どのように活用したいですか?

研修の目的は,基本的な英語能力の向上と,効果的な授業の構成について学ぶことでしたが,一番印象に残ったのは,我々受講生に対するタフツ講師陣の肯定的な態度だったように思います。未熟な英語を用いなければならないという不安な状況にある受講生に対して,講師の方達は常に肯定的な態度で接してくれました。必ず肯定的に対応してもらえるという安心感があると学生は萎縮せずに授業に参加できるのだということを受講生の立場から実感することができたように思います。私の授業でも,学生がのびのびと授業に参加できる雰囲気を作れるように心がけていきたいと考えています。

Q.6. 英語で行う授業について、抱負をお聞かせください。

この研修では,授業を構成するための基礎を系統的に学ぶことができました。一方で,実際の授業には,雰囲気作りや学生とのやりとり等の非形式的な側面もあります。今後は,そういった非形式的な側面についても英語で実施するための能力についても身につけていきたいと考えています。

Q.7. これから受講される方へ一言お願いします!

申込前は,他の参加者は語学に堪能な方ばかりではないか,私(留学経験も英語資格もありません)などが申し込んで良いものだろうかと悩みましたが,思い切って申し込んで良かったと思っています。もちろん,業務の傍らで半年間の研修をこなしていくのは大変ではありますが,新たに気づかされることも多く,達成感の感じられる研修だと思います。