国際社会の中核的リーダーとなる「金沢大学ブランド」人材を育成し、
人・知・社会との好循環をなす国際的イノベーションハブとなる。
金沢大学は、「地域と世界に開かれた教育重視の研究大学」を基本理念に掲げ、間断なき改革を続けて参りました。特に、2014(平成26)年度にスーパーグローバル大学創成支援事業に採択されてからは、「徹底した国際化による、グローバル社会を牽引する人材育成と金沢大学ブランドの確立」を目指し、大学改革と教育の国際化を加速度的に進めてきました。
2016(平成28)年度には本学が育成する人材像を具体的に示した「金沢大学〈グローバル〉スタンダード(KUGS)」に準拠した新しいカリキュラムを導入しました。さらに、「地域『超』体験プログラム」を構築し、KUGSに掲げた5つの能力に加えて体力や人間力を兼ね備えた人材を育成してきました。また、学生の海外派遣の推進、教員の英語力強化による授業科目の英語化、外国人留学生・教員の増員によるキャンパスの国際化などを積極的に推進しました。あわせて世界共通言語である英語を自在に操り、国際社会に積極的に貢献できる人材の輩出にも力を入れてきました。
更に、AI、ロボット技術の進展、デジタルトランスフォーメーション(DX)による産業構造の変化が加速してきたことを受け、2021(令和3)年度には、KUGSに第6のスタンダード「新しい社会を生きる」を新設し、分野融合型のリベラルアーツ教育やSTEAM教育を強化しました。また、同時にSociety 5.0に対応した文理融合教育の拠点として、新たな学域となる「融合学域」を創設するなど、当初の構想に軸足を置きながらも時流の変化を捉えた改革を実現させてきました。
本事業は2023(令和5)年度で終了となります。それ以降は事業を自走化させるとともに、これまでの成果を横展開することによって、地域社会と世界の発展に貢献したいと思います。将来的には人・知・社会との好循環をなす国際的イノベーションハブとなることを目指します。
これまで本事業に関係されたみなさま、ご支援くださったみなさまに深く感謝の意を表するとともに、本学の取り組みに今後ともご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2022(令和4)年4月
金沢大学長 和田 隆志
事業採択時の山崎前学長のメッセージはこちら