10月7日から9日の3日間にわたり,地域「超」体験プログラムが能登・小木で行われ,留学生を含む学生19名が参加しました。
共通教育科目「地域『超』体験プログラム」は,事前講義(3回),合宿(2泊3日),事後講義(1回),最終レポート作成・提出で構成されています。己を鍛え,己を磨き続ける学生生活を送るために,仲間と苦楽を共にする環境下で,知力・精神力の重要性と多様な価値観の存在,社会の構成員の一人であることを認識することで「人間力」の強化を目指すものです。
今回の合宿では,坐禅体験や農作業体験,民泊体験,山崎光悦学長および福森義宏理事の講義などが行われました。農作業体験では,共に助け合いながら農道の草刈りなどを行うとともに昨年度の合宿で植樹した木々の成長を確認しました。また,臨海実験施設では,海洋動物の観察や水の透明度・温度の計測などの実習を行いました。民泊体験では,能登町の方々と生活を共にし,家事や作業を手伝い,直接話をすることで地域への理解をより深めました。さらに,今年度の合宿では,地域で活躍する先輩との交流の機会を新たに設け,数馬酒造株式会社の代表取締役を務める数馬嘉一郎氏から職業観や価値観についてお話を伺い,地域に根差した働き方・生き方について理解を深めました。合宿最終日の民泊報告会には,能登町の持木一茂町長もご臨席くださり,能登町の課題などのお話とともに学生に向け激励をいただきました。学生からは「実際に来たからこそ,少子高齢地域の実態が分かった。自分にできることを見つけたい」「小木について詳しく教えてもらったが,自分の地域については説明することができなかった。自分の地域をもっと深く理解したい」などの報告があり,それぞれが地域に溶け込み,己を見つめ直す良い機会となったようです。今後,事後講義を行い,最終レポートを提出することで1単位が付与されます。
地域「超」体験プログラムは,今年度4回の実施を予定しており,7月の「珠洲」,8月の「白山麓」に続き,今回の「小木」は3回目の実施となりました。次回は平成30年2月10日から12日にかけて「五箇山」で実施されます。
臨海実験施設の前で記念撮影 春蘭の里(能登町宮地)での下草刈り 本学実習船「あおさぎ」での海洋実習の様子 数馬氏の説明を真剣に聞く学生