11月15日〜12月3日,金沢大学国際機構は,国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の2021年度国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)の支援のもと,カザフスタンの「ユネスコMAB(Man and Biosphere; 人間と生物圏)計画国内委員会」との協働で「日本‐ユーラシアSDGs研修コース」を実施しました。
ユーラシアの参加機関(※1)の学生29名及び日本MAB計画連携大学間ネットワーク加盟大学(筑波大学、横浜国立大学、京都大学、愛媛大学、宮崎大学、金沢大学)の学生6名が本学国際機構ママードゥア・アイーダ准教授のコーディネートの下,ユネスコエコパーク(BR: Biosphere Reserve;ユネスコが指定した生物圏保存地域)を題材に生物多様性の保全と豊かな人間生活との調和,持続的発展について学びました。
学生たちは3週間の研修で9か国(カザフスタン,ウズベキスタン,キルギス,タジキスタン,エストニア,ラトビア,ノルウェー,ロシア、日本)のオンライン配信による授業とオンデマンド講義を通して各国のユネスコエコパークの理念と取り組みについて学び,環境保全と地域課題解決をどのように同時達成するのかについて考えました。(※2 参照)
最終日のオンライン交流カンファレンスでは,全ての講師,学生たちが一堂に会し,質疑応答と活発なディスカッションを行い交流を深めました。参加者からは「ユニークな取り組みであり,また参加したい」「日本の教材で学んだ4つのユネスコエコパーク(白山BR、みなかみBR、綾BR、大台ケ原・大峯・大杉谷BR)に訪れたい」といった声が聞かれました。本学では今後もこうしたSDGsを学ぶ研修を継続・拡大していく予定です。
※1:7か国12機関
カザフ国立大学、カスピ海大学、カザフスタン動物学研究所、キルギス国立総合大学、ウズベキスタン国立大学、ウズベキスタン共和国科学アカデミー動物学研究所、タジク大学、タジキスタン共和国科学アカデミー動物学・寄生虫学研究所、ラトビア大学、エストニアアントレプレナーシップ応用科学大学、国立アルタイ大学、国立イルクーツク大学
※2:講師リスト List of lecturers
Ilina Viktoriya (Kazakhstan National MAB Committee)
Roman Jashenko (Institute of Zoology CS MES Republic of Kazakhstan, Kazakhstan National MAB Committee)
Oleg Kashkarov (Uzbekistan Society for the Protection of Birds)
Ilya Domashov (Adam University)
Toomas Kokovkin (UNESCO MAB Focal Point for Estonia)
Liga Ozolina-Molla (Latvia State University)
Anda Mezgaile (Vidzeme University of Applied Science)
Abdusattor Saidov (Academy of Sciences of the Republic of Tajikistan)
Tatiana Akimova (Altaisky Biosphere Reserve)
Kjerssti Isdal (Nordhordland Biosphere Reserve)
Mamoru Kanzaki (Kyoto University)
Tetsu Sato (Ehime University)
Hiroyuki Matsuda (Yokohama National University)
Yoshihiko Iida (University of Tsukuba)
Aya Nishiwaki (Miyazaki University)
Aida Mammadova(Kanazawa University)
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