ブックタイトル金沢大学広報誌|アカンサス No.35

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金沢大学広報誌|アカンサス No.35

8 35卒業は新たな旅のはじまり。その先にはどんな“ 未来” が待っているのでしょう。金沢大学の最新進路事情平成28年3月卒業生進路状況各学域の特徴としては,人間社会学域では就職が約90%,理工学域では大学院への進学が約65%となっています。また,医薬保健学域では資格を生かした進路へ進んでいます。就職では,公務員試験・資格試験等に強い一方で,企業からの評価も高く,今年の「上場企業の人事担当者から見た出身大学のイメージ調査」(日本経済新聞社・日経HR)では総合ランキング全国第6位となっています。就職希望者の就職率は約98%卒業生の30% が大学院に進学現在私が担当するのは電化製品や自動車などに使われている工業用粘着テープの開発で,材料の配合から完成品の評価・解析までを行います。開発では,接着性の強さ,剥がしやすさ,環境への配慮といった点を踏まえて試作を繰り返します。お客様に喜んでもらえたときに達成感を得られますね。高校生の頃から化学に興味があり,大学院では高分子・超分子材料の合成とその機能解析をテーマに,実験漬けの日々でした。実験では,必ずしも期待した結果が出るとは限りませんし,むしろ失敗の方が多い。でも「なぜ失敗したか,どうすれば成功に導けるか」を考え,最良の成果が出るまで工夫を重ねました。実感したのは,あきらめずに挑戦し続けることの大切さ。これは仕事も同じ。学生時代に身に付いた粘り強い継続力は仕事での糧になっています。現在入社2年目。信頼する上司や先輩方にご指導いただき,安心して仕事を任せてもらえるたくましい人材となれるよう,持ち前の粘り強さで仕事に取り組んでいきます。粘り強い継続力であきらめずに挑戦したい憧れの“未来”が待っていIT 'S MY FUTURE!就職58%民間企業50%官公庁 31%教員 10%独立行政法人等 8%その他 1%進学30%臨床研修医6%その他6%DIC株式会社塗工技術本部塗工製品開発グループ吉越 久美子さんYOSHIKOSHI Kumiko新潟県出身。平成24年度理工学域物質化学類卒業,平成26年度大学院自然科学研究科物質化学専攻修了。在学中に,海外に触れる機会をもっと持っておけば良かったと思っています。留学という選択肢もありますが,金沢大学には留学生もたくさんいるので,彼らと交流する機会に積極的に参加しても良かったと思います。学生時代のふりかえり通常業務は作業室内で行います。写真は試作テープの強度をチェックする作業風景。卒業生インタビュー

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